近年「システム運用」という言葉を耳にする事も多くなっているのではないでしょうか。これには、システムを監視するため専用のツールを活用し、システムの監視を行い、問題や異常が見られた場合に、メールやアラートなどを送信したり、管理画面に表示したりという処置が必要不可欠とも言えるでしょう。こういった設定をしておくことで、それを発見した管理者は、迅速に対応を判断することが出来るからです。しかし、従来のように人が対応しなければならない場合、運用のための工程数や判断するための経験や技術が必要であったり、そのための人材育成期間や、そのためのマニュアル作成といった書類の整備や調整といったものも必要不可欠とも言えるでしょう。何より、対応スピードといった課題は、どの分野でも大きく問題となっていたのではないでしょうか。近年では、RBAと呼ばれる「Run Book Automation」といった技術を適用し、システム運用を自動化するといったケースも見られるようですが、これは予めプログラムされたルールに則っての判断しか対応ができないと言われています。そこで注目を浴びているのが「バトロールロボコン」と呼ばれるRPA技術でしょう。これは、システム運用の際に必要な監視業務はもちろん、障害や異常が発生した時の対応までをも自動化することの可能な技術と言えるでしょう。異常発生の通知を受けたパトロールロボコンは、まず自動的に復旧出来るかどうかを判断し、可能な場合には即座に復旧作業を開始し、不可能と判断した場合、迅速にエンジニアに知らせるといった対応が可能となるでしょう。エンジニアは、ロボコンからの報告に基き調査をすることになりますが、制限時間内にエンジニアの反応がないといった場合には、ロボコンが強制復旧を始めるというような対応も設定できるようです。継続的に運用を続けなければならないシステムにとってはとても有効なロボコンであると言えるでしょう。